漫画全話レビュー「めぞん一刻 第047話「キッスのある情景」」 3.5/5 (2)

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掲載情報

掲載雑誌
  • ビックコミックスピリッツ 1983年1月30日号

 

アニメでは

 

時系列とでき事
  • 1983年1月 五代裕作、響子さんと初めてキスをする(事故)

 

この頃のでき事
  • 1月1日 - ARPANETがIPに切り替わり、インターネット形成をはじめる。
  • 1月1日 - 日産自動車、CI導入。車名フォント・看板・ロゴマークをすべて一新。
  • 1月2日 - ミュージカル『アニー』のブロードウェイ・オリジナル版が2377回のロングランで終演。
  • 1月9日 - 自由民主党の中川一郎が札幌のホテルで遺体で発見される。
  • 1月9日 - 日本テレビ、バラエティ番組『スーパージョッキー』放送開始。
  • 1月10日 - トヨタ自動車がFF「コロナ」を発売(8代目「コロナ」。10月には4ドアセダンが発売)。
  • 1月11日 - 中曽根康弘首相が韓国訪問。全斗煥大統領と会談。
  • 1月22日 - アメリカ海軍の巡洋艦で最初のイージス艦である、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦1番艦タイコンデロガが就役。
  • 1月27日 - 青函トンネル先進導坑貫通。
  • 1月31日 - 連続強盗殺人犯勝田清孝逮捕。

 

あらすじ

彼氏に振られ泥酔する朱美さん。一刻館の玄関で寝込む朱美さんを五代君と響子さんで部屋に運ぶのですが、その時、寝ぼけた朱美さんに五代君はキスをされてしまいます。それを見て怒る響子さん。五代君と響子さんはこの件からキスを意識するのですが…。

 

みどころ

  • 朱美さん、五代君と響子さんにキスをする
  • 五代君と響子さん初めてのキス(事故)

 

はじめに

今回は…そう、五代君と響子さんが初めてキスをする話です。しかしこれは偶然に起こった事故なので、本当のキスにはカウントしないのかも知れません。

 

朱美さん切っ掛け

今回珍しく、冒頭は突然朱美さんが振られるところから始まりました。朱美さんは水商売でプライベートが派手なので、こういうとき使い勝手が良いんですよね。無茶をさせられるんです。終盤のホテルとか…ね。

 

 

五代君が奥手で、響子さんが惣一郎さんに操を立ており、三鷹さんも一応主人公のライバルとの関係上か、作中あからさまに女性を手籠めにするシーンはないので、こうやって無茶な恋愛をする、振られる、振られて自暴自棄になるなんて話は全部朱美さんです。しかし朱美さんは泥酔する程飲むって事は、この恋愛は本気だったみたいですね…。

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朱美さんを部屋に運ぶ五代君に響子さんはムッとしたり、キスをされた五代君がニンマリしたり、この辺それぞれの本心が見えて面白いです。若い綺麗な女性にキスされて、「ふざけるな!」って怒る男性はまあいませんからね。女性にとっては幻滅物でしょうがこれが…。また、五代君が朱美さんを運ぶ際、五代君に抱きつく朱美さんに響子さんはムッとしていましたが、ムッとすると言うことは、愛しているとまではいかなくても、既にこの時ある程度は五代君のことを好きだったみたいですね。三鷹さん相手にムッとするのは、デートの待ち合わせで他の女性に抱きつくなどの、「私を馬鹿にして」との感情がほとんどだったのですが、五代君に対してはきちんと嫉妬らしい嫉妬をしているんです。

 

響子さんにもキス

寝ぼけて五代君にキスをしてしまった朱美さんは、横でピーピー喚く響子さんにもキスをしたのですが、これは「キスを返した」との謎の理論だったみたいです。荒れている朱美さんを見ると、やはり振られたのはショックだったみたいです。

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結局この朱美さんの暴挙で響子さんの怒りも抜けてしまい、五代君も呆然としたことで、なし崩しにキスのことはなかったことになりました。朱美さんの作戦勝ちでしょうか。

 

ここでは五代君が過去のことを思い出すシーンがありましたが、それによると五代君のキス経験は高校2年の時の壮絶な「歯のぶつかりあい」のみだったことが判明。高校の時に付き合ったことはあるとの話は、郁子ちゃんとの遣り取りで出たことはあったのですが、結局その経験は歯のぶつかりあいのようなキスまでだったようです。

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キスを意識

この朱美さんの騒動で五代君と響子さんはお互いキスを意識してしまい、響子さんは三鷹さんのデートの最中に、五代君はこずえちゃんとのデートの最中に意識してしまい、そのままの流れで一刻館の玄関で電球を交換する響子さんと五代君は、脚立から落ちた響子さんと偶然キスをしてしまいました。ただこれは事故なので、本当にキスかと言えば…微妙ですね。

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総評

今回五代君と響子さんがキスをしたことにより、さあ次から話が進展だ…とはならないのがこの頃のめぞん一刻。初期のめぞん一刻は毎日お祭りが続くようなドタバタコメディが基本なので、次の話ではまるでこの事件がなかったかのように関係がリセットされ、またいつものドタバタコメディが続きます。

 

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