「STEINS;GATE(シュタインズゲート)」レビュー ~完璧なタイムリープアニメ~ 評価はまだありません

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タイムリープ考察が完璧

少し前アニメのになりますが、シュタインズゲートのアニメに自分でもビックリするくらいはまりました。こんなにアニメにはまったのは、下手したらエヴァ以降初めてかもというくらい久々の大当たりでした。

 

このシュタインズゲートはタイムトラベル、タイムリープもののアニメです。厳密には体が時代を飛ぶわけではないので、タイムリープと言うことになりますね。体が時を超えるのではなく、脳の情報、記憶をデジタル化して過去に飛ばすというちょっと変わった設定です。

 

こういったタイムリープものでは、設定や説明がどこか幼稚だったり、大きな穴があったりするのですが、シュタインズゲートはそれがほぼないのが素晴らしいんです。細かく細かく分析していけば、それはさすがに矛盾、無理があるのでしょうが、私はこの話の作りの上手さ、矛盾のなさは、とてつもないレベルで完成されていると思いました。もしかしたら私が見た中では一番矛盾がないタイムリープものかも知れません。

 

タイムリープものでの大きな楽しみの一つに、「ここはあそこに繋がるのか!」「これはああいうことだったのか!」「この話はあの行動が影響していたのか!」など、話の繋がり方、点と点が線で結ばれていく様があります。シュタインズゲートは、まさにその「点と点が線になっていく様」が恐ろしく素晴らしいんです。よくここまで完璧に繋げたなと、見ながらニヤニヤしっぱなしでした。

 

バタフライ・エフェクトとの酷似点

シュタインズゲートのタイムリープについて語るとき、どうしても触れなければならないのが、洋画のバタフライ・エフェクトとの類似点でしょう。

 

私は両方好きで勿論何回も見ていますが、シュタインズゲートはバタフライ・エフェクトをまず間違いなく参考にしているでしょう。特に最初の頃の導入部分は本当に似ています。また、最後のオカリンとクリスのすれ違いシーン。あれはもろにバタフライ・エフェクトのオマージュですね。

 

物語の起草ににバタフライ・エフェクトの影響を受けたのは間違いないですし、最初と最後は非常に似ているのですが、それ以外の話の中核部分は全く違いました。何の予備知識もなくこのアニメを見始めたときは、似すぎてて大丈夫かとさえ思いましたが、バタフライ・エフェクトを参考にはしているものの、結局まるで違う話だったので安心しました。

 

勧め方が少し難しい

シュタインズゲートは人へ勧め方が難しいアニメだと思います。

 

大雑把に言うと全24話中第9話までは前振りです。物語は第9話から始まります。おそらくシュタインズゲートを途中で見るのをやめた人は、第9話まで見ずにやめてしまったのではないでしょうか。

 

勿論第9話までにも、ポイントごとに面白い部分はありますし、盛り上げる演出もあります。話自体も私は面白かったです。しかし終わりまで見て思うのは、第9話までとそれ以降の話の面白さは次元が違うと言うことです。

 

元々シュタインズゲートはゲームが原作です。ゲームの評判もすこぶる良かったらしく、知る人ぞ知る名作だったのですが、それを知らずに何の予備知識もなく見た人は、第9話までは普通のちょっと面白い程度のアニメに思ってしまうのもわかります。ゲームのでき、面白さを知っていれば、途中までゆったりした展開でも、のちにとてつもない面白い展開が待っているので見続けるんですけどね。

 

私はネットで凄いとの評判を前もって見ていたことと、第9話までの前振り自体も結構面白いと思っていたので、何の問題も無く見続けました。

 

これらのことから、人に勧めるときは「第9話まで我慢して見れば、その後物凄く面白いから!」と言う勧め方が正直だと思うのですが、我慢して見ると言うのは、娯楽に対して正しい勧め方なのかなと、少し考えてしまいます。そのまま何事もなく面白く感じれば、それはそれで良いんですけどね。

 

もう一つ勧め方を難しくしている理由が、2ちゃんねる用語満載だということです。いくら今の時代既に名前が知られているとは言え、一般人は良いイメージ持っていませんからね…。まあシュタインズゲートのターゲットになり得る人が、一般人かどうかの話は置いておいて…ですが。

 

リアルで2ちゃんねる用語を言いまくる主人公オカリンには、それなりの理由がりますし、その後話が進んでいくと、それすら格好良く思えてくるんですけどね。

 

とにかく9話まで見て!

先にも述べましたが、シュタインズゲートの本編は第9話からです。全てが第9話から始まります。第9話を過ぎるとジェットコースタームービー並みに目が離せませんし、手に汗握って次の展開がどうなるのかワクワクドキドキの連続です。まさか深夜のアニメにこんな気持ちにさせられるとは思いませんでした。

 

 

特に鳥肌物なのが、オカリンが大事なものを犠牲にして、日常を何とか取り戻した悲しい結末のあとに、もしかしたら全てを救える大逆転のシナリオがあるかもしれない… と、どん底から希望が見え、さあやってやるぞという決意で終わる第23話です。この見せ方、演出、音楽、声優の演技。全てが凄まじくマッチして、比喩でも 大袈裟でもなく鳥肌が立ってしまいました。アニメを見て凄すぎて鳥肌が立ったのはこれが初めてです。この部分は確実に原作のゲームを超えていると思います。

 

また、この部分の点と点の繋がり方、点と点が線になっていく様も素晴らしく、見ていて「そういうことか!」「そうきたか!」とガッツポーズをしたくなる衝動に駆られました。

 

アニメの制作陣は本当に優秀だと思います。

 

こんな人にお勧め

  • タイムトラベル、タイムリープものが好きな人
  • 緻密に計算された点と点が線になっていく様を見て感心したい人
  • バタフライ・エフェクトを見て面白いと思った人

 

ここ10年で一番はまったアニメ

シュタインズゲートはアニメという枠を超えて、非常に完成され、計算され尽くしたタイムリープ作品です。アニメなんて見ないよという人にも是非見て欲しいです。その話の完成度に感嘆すること請け合いです。多分一般人が見ても面白いと思えるんじゃないでしょうか。私は完全にヲタク寄りの感性になってしまったので保証はできませんが…。

 

取り敢えずバタフライ・エフェクトという物差しがわかりやすいです。あれを見て面白いと思ったのなら、アニメだからとか、映画だからとか、理屈抜きに、確実にこれにはまる素養はあります。そういう人は是非第9話まで見てみて下さい。

 

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